研究の動向

【第36回大会ラウンドテーブル参加者数順紹介シリーズ③】
(毎年課題研究以外のラウンドテーブルを参加者数順に4つ紹介してゆきます)

第6位「教養教育における批判的思考の育成の検討-ライティング教育の観点から-」

井下千以子(桜美林大学)、小笠原正明(北海道大学)、江本理恵(岩手大学)、柴原宜幸(日本橋学館大学)、山地弘起(長崎大学)、田部井潤(東京国際大学)、井下理(慶應義塾大学) 

img004 本ラウンドテーブルでは、過去6年間、2本の科研「FD活動の一環してのライティングセンターの機能開発に関する研究(2009-2011)」「ライティングスキルズ育成を軸としたキャリア教育の質保証に関する国際連携研究(2012-2014)」の成果を発表し、議論を重ねてきた。その主たる目標は、教養教育も含めた学士課程教育の充実にある。
 今回はこれまでの総括と位置づけ、大学でのライティングに必須の批判的思考に着目し、入学前教育も含め、学士課程カリキュラムと連動したライティング教育のあり方について検討した。事例として、書く力と批判的思考の育成(井下)、平易な言葉で科学を語る力(小笠原)、読書レポートで培う書く力(江本)、専門ゼミでの書く力(柴原)の報告があった。指定討論(山地)では、学生の言語能力の現状を踏まえ、批判的思考をどう捉え、教養教育に位置づけていくかという俯瞰的な視点が示され、さらに参加者からも多くの示唆に富む発言を得た。
 今後は、学生の考える力を多面的に捉え、キャリア教育とも絡めて内容を深め、教養教育改革の抽象論ではなく、ライティング教育実践に着目した現実的かつ具体的な提案をしていきたい。