研究の動向

【第36回大会ラウンドテーブル参加者数順紹介シリーズ①】
(毎年課題研究以外のラウンドテーブルを参加者数順に4つ紹介してゆきます)

第1位「IRの学修・学生支援への活用」

藤木 清、濱名 篤(関西国際大学)、森 朋子(関西大学)

 IR(Institutional Research)は、大学内の様々な情報を収集・分析し、経営上の意思決定、教育や学修への活用、外部への公表等に活用することである。特に最近では、内部質保証システムとして学修成果を可視化し、公表していく仕組みとして、IRは重要な役割を担っている。さらに、ユニバーサル化した大学においては、一人一人の学生の成績、学籍情報、統一テスト、学修行動調査の結果を統合し、学修学生支援にIRをいかに活用していくかが課題となっている。本ラウンドでは、IRの様々な役割について整理するとともに、特に学修学生支援のためにどのように活用することができるのかについて、①「アメリカにおける中小大学を中心とするIRデータを活用した質保証の動向」(濱名篤)②「関西国際大学におけるIRの学修支援への活用例」(藤木清)③「小規模大学におけるIRの学修・学生支援活用の可能性と課題」(富岡和久=北陸学院大学)と事例を交えて報告し、これらを材料とした議論を行った。img004

 IRの結果が学生へフィードバックできることは新しい可能性があると同時に個人情報の問題がある。これに対しては、個人のデータとしてのデータ管理の厳重性を担保する必要があるが、個人パネルデータでないと多様な学生に対する支援に活用するのは難しい。こうした課題を実践の中でいかに解決していくかが課題である。