トピック

「JACUEセレクション2017」の選定について

大学教育学会では、2017年度より「JACUEセレクション」として、大学教育改革、効果的な大学教育実践を支援するために、大学教育の改善や発展の参考となる書籍を選定し、広く紹介することにいたしました。
2017年度は、「JACUEセレクション2017」として以下の図書が選定されました。

①寺崎昌男・立教大学職員研究会編著『21世紀の大学:職員の希望とリテラシー』(株)東信堂
選定理由(抜粋)
本書は、立教大学において行われた大学職員の勉強会での記録をまとめたものである。大学職員の能力向上の観点から、大学史、大学政策についての汎用性のある内容が整理されており、近年の大学教育に求められる変化とそこで期待される職員の役割について幅広く理解を深めることができる内容となっている。職員の能力向上について実践の到達点を更新する新規性を有した書籍であり、大学教育の改善や発展に有益である。

②小笠原正明・安藤厚・細川敏幸編著『北大教養教育のすべて-エクセレンスの共有をめざして』東信堂
選定理由(抜粋)
本書は、北海道大学の学士課程教育の64年にわたる取り組みについて記録されている。北大方式と呼ばれる教養教育の責任体制は我が国の先駆的モデルと位置づけられるものであるが、それをその後の教養教育カリキュラムの具体的な展開にいたるまで詳細に明らかにしている。入学者選抜制度から教育支援システムまで、専門教育をのぞく学内教学部門の営みのほとんどすべてにわたる今日的課題が幅広く取り上げられている。歴史的記述と実践報告からなる本書は全国の大学に多くの示唆を与えるものである。

③中島英博、榊原暢久、小林忠資、稲垣忠『シリーズ大学教授法1 授業設計』玉川大学出版部
選定理由(抜粋)
本書は、授業設計に関わる先行研究の知見を体系的・網羅的に整理し、わかりやすく提供している。資料の部を含めれば、幅広い分野のシラバスが紹介されているのが一つの特徴で、実際に授業を設計しようとするときに役立つ内容になっている。また、一般公開用のシラバスと、初回配布の非公開シラバスとを区別している点は重要である。授業時間外の学習を充実させるための方法や、意欲や態度を育成する授業の設計など、近年の高等教育における要請にも応えている。