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会長より

大学教育学会2021年度、2022年度会長就任にあたっての挨拶

山田礼子

 この度、2021・22年度の大学教育学会会長に就任いたしました山田礼子でございます。今期が3期目の任期となりますが、どうかよろしくお願い申し上げます。3期目の就任にあたって、所信表明をしたいと思います。これまでの任期期間では、会員の皆様、理事・代議員の皆様、そして事務局の方々からの多大なるご尽力を得て、何とか学会を運営してまいりました。それまでの歴代会長が築いてこられた様々な業績・ご貢献をベースに方針を踏襲しながらも、新たな大学研究教育力を向上させるためのプロジェクト、国際発信を積極的に行うプロジェクトなどを新たに立ち上げ、これらを皆様のご協力を得て、軌道に乗せるための足掛かりを築きました。
 その土台を築き、これから踏み出そうとするその時期にコロナ禍が世界で同時発生し、学会もその影響を大きく受けることになりました。2020年の大会を九州大学で開催するべく、順調に企画委員会・実行委員会で協議しながら、進めておりましたところ、急遽対面式での学会開催はあきらめざるを得なくなり、初めてのオンライン大会への切り替えとなったことは記憶に新しいことであります。急遽理事会を開催し、オンライン大会への切り替えを承認いただき、企画・実行委員会を合同委員会にし、何とかオンライン大会開催へと進むことができました。九州大学の実行委員会、企画委員会、そして事務局の皆様のご負担は大変なものであったと存じます。本当にありがとうございました。しかし、その学会そのものを中止にしないで、オンライン大会に切り替えて実施したという大学教育学会の先見性と積極性は、2020年度の課題研究集会、そして2021年度の大会の充実したオンライン学会へとつながったと評価できるのではないでしょうか?
 学会として、オンラインによる教育・研究に関する教職員の調査を行い、そこから浮上した問題点を学会として、2020年12月には文部科学大臣への要望として手交することもできました。
 もうひとつ、社会的に大きな出来事として、日本学術会議の会員の任命問題が浮上いたしました。これについては、理事の皆様からのご意見を集約し、学会として会員の任命についての声明を早急に発出しました。
 以上のようなコロナ禍と日本学術会議を巡る問題といった非常に大きな問題が突如登場し、それに学会としても対処しなければいけなかったことも学会としても、会長としても、理事の皆様としても予測できないような経験・試練であったと思います。しかし、こうした経験は学会を今後運営していく上での糧となることは間違いないと確信しています。
 さて、今期は学会運営に関して、いくつかの新機軸を導入する予定です。
 第一には、一般社団法人としての使命・役割を認識し、それに合うような運営体制です。学会には、会長、副会長、そして常務理事、加えて事務局から構成される執行役員会が置かれています。今期は、副会長は松下佳代氏、常務理事は、濱名篤氏、佐藤浩章氏、飯吉弘子氏、事務局長は佐々
木一也氏、事務局次長は山内正平氏にお願いをして、皆様にお引き受けいただきました。これまで
は、副会長、常務理事も委員会の委員長として実務を行う形でありましたが、今期は各役員が複数
の担当部門を担い、委員長は別の理事が担い、実務を行うという形となり、一般社団法人の組織運
営に近づいた形とし、先日執行役員会に提案し、今後の理事会で承認をいただく予定です。
 第二には、それに伴い、理事・代議員の多くの方々に委員長・副委員長を担ってもらうような形
にしようと考えております。このことにより、学会の運営の引継ぎ体制への強化を企図しておりま
す。
 第三には、これまでの任期で積み残してきた国際発信力の強化です。今後、この点においては、
早期に実装するべく鋭意詰めていきたいと考えております。昨年は、コロナ禍により実施できなか
った大学教育研究力向上のためのプロジェクトも今年はオンラインで始動するようにいたします。
そして、学会を取り巻く研究環境がグローバルにも国内的にも変化する中で、研究倫理体制の整備
を行うべく、現在鋭意活動をしております。その他にも、対面式とオンライン式を視野にいれたハ
イブリッド型学会の在り方等、学会の今後を視野にいれた様々な課題がありますが、理事・代議員
、そして会員の皆様とのコミュニケーションを大事にしながら、持続可能かつ発展する学会として
の位置を築き、大学教育研究や実践を先導していきたいと願っています。
皆様、どうかよろしくご尽力のほどお願い申し上げます。